東横インなどのビジネスホテルチェーン(A)の進出で、地方のホテル(B)が迷走している。
ご承知の通り、ビジネスホテルでは朝食無料が一般的となり、宿泊料金も安価です。地方のシティホテルやコミュニティホテルの朝食はそれなりの料金を徴収しています。
(B)は(A)を脅威と感じて、宿泊料金の更なる割引制度や朝食の内容変更による格安料金を導入し、これにより地元住民の朝食利用やファストフードでの朝食客の獲得もにらんだ新規顧客(宿泊含む)開拓を始める動きが増えているようです。
目的別・客層別に異なったホテルが安価なホテルに合わせた料金を導入すれば自らの価値を低下させ、そもそも本来の価値を認めて利用していた顧客を裏切ることになり、また価値向上の大きな妨げとなります。
料金を安くすれば新規顧客が獲得できると感じるのは、如何にもマスターベーション的発想のように思われます。ありがちな「ばらまき(安売り)」発想は、ホテルの価値を低下させ、顧客の評価を下げ、売上が多少上がっても利益は悪化する。つまり分析に基づく戦略的行動がなければ結果はついてきません。
今やビジネスホテルと云えども広告媒体に頼った集客方法だけでは業績の維持は難しい。そして食事付きパッケージ商品や、早割りのような予約特典による割引制度・キャッシュバックシステム・メンバース制度などは多くのホテルで導入されており、差別化や集客の武器にはなりません。
上記で申し上げた内容は全てホテル内部での構築であり、イベントやプランも同様に集客ソースの開発ではなく商品作りです。
集客ソースとなると、法人契約、エージェント、インターネットに頼りきりと言うのが実態ではないでしょか?
ホテルの戦略は点で考えずに線で考えることが望まれます。部門別に考えれば点になってしまう為、ホテルマネージメントとしてはホテルへの集客を考え、結果的に各部門で売上が発生するという逆転の発想が必要です。
多くは、各部門の商品作りにより架空の客数や売上を想定しますが、商品開発をしても明確な集客ソースが組み込まれていない為に、自社ホームページ・エージェント・広告媒体に頼ることとなり、効果や結果はついてこないことが多い。
離島は別として、今後の商品開発においては集客ソースの開発を組み込んだ戦略が必要ではないでしょうか?
例えば、地域におけるイベント・企画・異業種とのタイアップや連携による商品開発です。つまり地域の持つ集客ソースを利用した商品開発を行うもので、ホテル独自の商品としてよりも地域商品としてホテルへの集客を図るものです。
つまり、商品を前提に集客ソースを選定するのではなく、集客ソースの開発を前提にした商品づくりへの取組みです。
公共施設や関連施設にパンフレットを設置してもらうだけでは効果は望めません。企画・セールスの重要性と内容・方向性と集客ソースの分析を行い、今一度見つめ直してみては如何でしょうか?
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