帝国データバンクによれば、
花巻管理(株)、旧商号:花巻温泉(株)、資本金9600万円 は7月31日に東京地裁へ特別清算を申請し、8月1日に開始決定を受けた。
「ホテル花巻」「ホテル紅葉館」「ホテル千秋閣」を主体とし、隣接する複数の旅館とともに「花巻温泉」として運営され、1926年(大正15年)に設立された業歴80年を超える老舗旅館の経営会社です。
70年には国際興業(株)の傘下に入り、資本・役員等を受入れ、飲食店・バラ園・貸店舗など、ホテル・旅館経営以外の事業の多角化を推進し、2004年3月期の年間売上高は90億を超えていた。
しかし、その後は地元観光事業の低迷で、売上高は年々減少し2011年3月期の年間売上高は49億円にまで落ち込んでいた。
同年3月11日の東日本大震災後は、国際興業(株)の主導による抜本的な経営改革を推進するなか、2011年12月に厚生労働省および官公庁から「
産業活力再生特別措置法」の認定を受けたうえで、2012年3月1日に新花巻温泉(株)(現:花巻温泉(株))ほかへ会社分割により継承された。
花巻管理(株)は債権債務の整理を進め、2012年6月の株式総会で解散を決議し、特別清算手続きに入っていたようです。負債は54億円。
2011年には
平泉の世界遺産登録など、観光業への後押しもありましたが、2008年のリーマンショックによる経済環境の一変から既に3年、そして東日本大震災と福島原発事故により関東圏他からの観光者が足止めされた格好となったことで「時すでに遅し」でしょうか。
安価でありながら、しっかりしたサービス(ハード・ソフト)を備えた花巻温泉ですから、これからの業績向上に期待したいものです。
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